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過去の演奏会

G.バターワース/青柳の堤

George Sainton Kaye Butterworth (1885-1916)
The Banks of Green Willow, Idyll for Small Orchestra

時代背景と作曲家3人の交友関係

バターワースは31歳という若さで戦死してしまったことに加え、従軍前に気に入らない曲を破棄したため、現存する彼の管弦楽曲は「シュロップシャーの若者」、「イギリス田園詩曲」、「青柳の堤」のわずか3曲です。「青柳の堤」は当初、「イギリス田園詩曲」の第3曲目として1913年に作曲されました。しかしこの第3曲目の出来に不満をもったバターワースは改訂を施し、「小管弦楽のための牧歌」という副題をつけてこれを独立させました。演奏時間6分ほどの小品ですが、牧歌的な雰囲気を湛えながらもドラマティックな展開を見せる、非常に印象深い曲です。

この曲には『青柳の堤』(民謡1)と『緑の繁み』(民謡2)という2つの民謡が用いられています。冒頭でクラリネットによって示された『青柳の堤』の旋律が様々な展開を見せた後、オーボエに『緑の繁み』が登場します。物憂げなこの旋律はハープのアルペジオに乗ったフルート、次にソロ・ヴァイオリンへと受け継がれ、静かに曲が閉じられます。

民謡1 青柳の堤(The Banks of Green Willow)
民謡1 青柳の堤

民謡2 緑の繁み(Green Bushes)
民謡2 緑の繁み

(Y.H)

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