裕福な銀行家アイゼンシュタインは軽い罪のため、明日は刑務所行きに。その晩友人に誘われて、妻には嘘をついて舞踏会へ。家に一人残された妻のもとへ彼女の恋人がやってくる。彼がまるで彼女の夫のように振る舞っているところへ刑務所長が訪れる。アイゼンシュタインだと思い込まれた彼女の恋人は、刑務所へ連行されてしまう。さて、舞踏会会場には、アイゼンシュタインの女中アデーレも変装してやってきていた。そうとは知らないアイゼンシュタインが「自分の女中に似ている。」と言うので、アデーレは「侯爵様、私を女中と間違えるなんて失礼な冗談ね(Mein Herr Marquis)。見る目がないわね。」と彼を笑いものにする。間もなくハンガリーの貴婦人が登場。彼女が変装した妻であることに気づかないアイゼンシュタインは、その貴婦人を口説く。そして翌朝、アイゼンシュタインは刑務所へ出頭する。なんとそこにいたのは妻の恋人。妻の浮気を責め立てるが、舞踏会でのハンガリーの貴婦人は妻だったと知り、頭を抱える。そこへ友人や昨夜の客人が登場。全ては友人が仕組んだ芝居だったと明かされ、笑いの内に幕となる。
(アミーチ デル ベルカント団員 Y.U)