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過去の演奏会

G.ドニゼッティ/「ドン・パスクアーレ」より カヴァティーナ ”あの目に騎士は”

Gaetano Donizetti (1797-1848)
DON PASQUALE Cavatina “Quel guardo il cavaliere”

金持ちで独身の老人ドン・パスクァーレは、友人マラテスタに結婚相手を紹介するよう依頼。甘い生活を夢見て浮足立っている。そんなパスクァーレにはエルネストという甥がいて、自分が勧める娘と結婚させたいが、彼にはノリーナという恋人がいるため承諾しない。業を煮やしたパスクァーレは、自分の結婚相手に財産は譲るので、お前には一切渡さないと宣言する。エルネストはノリーナとの結婚と財産の相続を夢見ていたので、大いに落胆する。一方、ノリーナは恋愛小説を読みながら、「あの目に騎士はQuel guardo il cavaliere)」と、そのストーリーを皮肉っている。自分の恋愛の手練手管には自信がある様子の彼女にマラテスタはある計画を持ち掛ける。まず、貞淑なふりを装ってパスクァーレと結婚。すぐにあばずれ女に変身してパスクァーレに結婚への失望感を味わわせる。それにかこつけてエルネストとノリーナの結婚を承知させてしまおうという企みである。作戦は見事成功。結婚後の彼女の奔放ぶりに怒り心頭のパスクァーレが、甥のエルネストに嫁を迎えるので、お前はこの家から出ていけと言い放つ。エルネストの恋人がノリーナだったと知り、パスクァーレは全てを悟る。寛大な心で二人の結婚を許し、めでたく幕となる。

(アミーチ デル ベルカント団員 Y.U)

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