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過去の演奏会

バルトーク/ルーマニア民俗舞曲 Sz.68

Béla Viktor János Bartók (1881-1945)
Rumanian Folk Dances Sz.68
第1曲 棒踊り /Joc cu Bata
第2曲 飾り帯の踊り /Braul
第3曲 足踏み踊り /Pe Loc
第4曲 ブチュム人の踊り /Buciumeana
第5曲 ルーマニアのポルカ /Poarga Romaneasca
第6曲 速い踊り /Maruntel
第7曲 速い踊り /Maruntel

バルトークは1881年、ハンガリー南部のナジセントミクローシュ(現在はルーマニア領)に生まれました。当時のハンガリーはハプスブルク家により統治された多民族国家でした。ハンガリー独立の気運が高まる中で、音楽家の間ではハンガリー独自の音楽=民謡の研究が進められます。バルトークは友人で作曲家のコダーイとともに、1906年から農村で民謡の採集を開始しました。採集範囲はハンガリー、ルーマニア内にとどまらずアフリカのアルジェリアにまで及び、30年にわたって採集した民謡の数はなんと2万点に達します。当時発明されたばかりの蓄音機を使って1曲ずつ録音した後、分析・分類を行なって体系的にまとめあげました。単純計算すると1日に2曲この作業をこなしていったことになりますから、とても信じられない仕事量です。

ルーマニア民俗舞曲は、採集したルーマニア民謡を元にピアノ曲として作曲されました。本日演奏する管弦楽版はバルトーク本人による編曲です。次の7つの小曲からなり、全てアタッカで立て続けに演奏されます。

第1曲:棒踊り

棒で動物を追い立てる動作が結びついた舞曲。

第2曲:飾り帯の踊り

飾り帯のついた民族衣装による舞曲。

第3曲:足踏み踊り

ワイン造りでぶどうを足で潰すときの舞曲。

第4曲:ブチュム人の踊り

トランシルヴァニア地方のブチュム村で採集された舞曲。

第5曲:ルーマニアのポルカ

激しく、野性味のあるポルカ。

第6曲、第7曲:速い踊り

別々の地方で採集された2つの速い舞曲。後半は更に速さを増し、その勢いのまま熱狂的に締めくくられる。

(Y.H)

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