ポーランドを代表する現代作曲家ペンデレツキが1963年に映画「サラゴサ手稿」(1965年ポーランド、ヴォイチェフ・ハス監督、原作はヤン・ポトツキによる同名の幻想文学)のために書いた弦楽合奏のための作品です。ペンデレツキは前衛的な作風で知られていますが、この作品はさすがに映画音楽だけあって、耳に優しいものになっています。バッハの宗教カンタータを思わせるような深い情感を湛えるアリアの後に、力強いメヌエットⅠと楽しげなメヌエットⅡが続きます。
(T.M)
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