フィンランドの作曲家シベリウスが、1922年にサイナトゥサロ製作所から依頼され、その設立25周年記念祝賀会のために書いた作品です。当初は弦楽四重奏曲でしたが、1930年に弦楽合奏とティンパニ(任意)のために改訂されました。
もともとは一企業の祝賀用に書かれたこの曲ですが、その後1939年1月1日にニューヨークで開催中の万国博覧会において、フィンランドから全世界の人々へのメッセージとして、作曲者自身の指揮による演奏がヘルシンキからニューヨークへ向けてラジオ中継されたほか、シベリウスの葬儀の際にも演奏されるなど、世界的に重要な行事で演奏されてきました。今日は私たちオーケストラ・ソノーレ長野の設立記念の意味を込めて、この曲を最初に演奏します。
(T.M)